深読・実践「自分のアタマで考えよう/ちきりん」

書籍実践

こんにちは。

昨年は年間読書数は80冊!(半数は小説)

がしかし、その大半が「いい本読でした!」という感想で、詳しい内容は忘れ去っています。

そんな私の2023年のテーマは深読。

今年は1ヵ月に1冊ずつ実践を意識し、自分の中に本の要素を取り入れたい!

ということで、1月は「自分のアタマで考えよう」を読み、実践することにしました。

1ヵ月の実践を終えて感じたことは

頭がパンパン・・・

でも1ヵ月で考えたことを覚えているし、考えるレベルが上がった気がする!

自分のアタマで考えるといっても、そもそも何を考えたらいいんだろう・・・

と思っていた私ですが、頭がやんわり痛くなるほどに自分のアタマで考えて1ヵ月を過ごしました。

本の概要と実践方法

Bitly
■本の概要■
何を考えればいいのか、どう考えればいいのか、考えるための方法論をまとめられた本です。

下記のタイトルの章ごとに、具体例や具体的な考える方法が書かれています。
1.最初に考えるべき「決めるプロセス」
2.「なぜ」「だからなんなの?」を問うこと
3.あらゆる可能性を検討しよう
4.縦と横に比べてみよう
5.判断基準はシンプルが一番
6.レベルをそろえて考えよう
7.情報ではなく「フィルター」が大事
8.データはトコトン追い詰めよう
9.グラフの使い方が「思考の生産性」を左右する

まず書籍を読み、重点事項を手帳のマンスリーページにまとめました。

やると決めたことは次の5点です。

やると決めたこと

・Voicyを聴く前と聴いたあと考えたことを記入

・仕事関連の本を読んで思考の棚を作る

・働くについてフィルターや分解図を用いて考える

・考えた時間の見える化

・各項目で実践できることをする

実践からの気づき

①考える時間の確保が大切

最初つい、いつもの癖でインプット過多(家事中はVoicyを聴き、時間があれば読書をしている)になってしまい、考える前にすぐ次のインプットを始める癖が抜けませんでした。

そこで、朝の5:15~6:00は「考える時間」と決めました。

考えていても、考えているのか思考停止しているのかわからなくなってくるし、何も生み出せないこの時間は苦痛・・

考えるための「調べる」時間に費やしたり、もう少し調べないとわからないなーとぼんやりとしたまま日々が過ぎてしまう状態。

これではずっと「まだ考える状態にない」状態が続いてしまうので、とにかく毎日一つは「今の時点での自分の中の結論を出す」ことに重点をおきました。

何も考えることがないなーと思ったときには、下記のことをしました。

・ちきりんさんのVoicyでの問いかけを考える(#689共産主義統一かと資本共産分断か、692なんのために成長したいと思っているか、#695チケットの高額販売、など)

・日経ニュースの中からひとつ選んで調べて自分の考えをまとめる

②「視覚化で思考を深化させる」で気づいてなかった自分に気づく

子どもと過ごす時間を増やしたいと思っている一方で、現状維持バイアスから抜け出せない私。

これまでに「働くと働かない」のメリットデメリットを書き出すことや、お金やタイムスケジュールの比較はしたことがあります。

改めて、メリットデメリットを比較していたのですが、「今自分が欲しいと思っているもの」をグラフ化してみることにしました。

どれが何%か考えながらグラフ化してみると、「働くことで得ているアイデンティティ」が結構な割合を占めていると気づきハッとしました。

働くことは好き!

子どもとの時間を増やしたいけど、働かなくなることで自分を見失ってしまわないかも不安。

「働く」ということで、過去の自分や今の自分を肯定して、「自分」という状態を保っているのかもしれない。

現状維持バイアスから抜け出せないだけかと思っていましたが、これは大きな発見でした。

どういった感情が起きうるか、対処法はあるか、を考えていくと、

・しばらくは金銭的報酬は得られないかもしれないけれど、貢献的報酬はアウトプットをすることで得られるかもしれない。(参考「40歳の壁をスルッと越える人生戦略/尾石晴」)

・バリバリ働きながら家事も子育てもうまい具合にされている方を見たらモヤっとしそうだけど、今の自分なら、「それが自分にはできないこと」や、「自分の大切にしたいもの」を知っているから大丈夫な気がする。

・金銭的報酬を得る必要に迫られたとき、また働けるような状態(健康、知識)を維持しておくことも重要

だと気づきました。

自分のアイデンティティがどうなるかのシミュレーションをせずに辞めていたら、大きな喪失感を感じていたかもしれません。

注)まだ辞めると決めたわけではありません。まだまだ模索しているところです。

③「あらゆる可能性を検討する」を使って仕事で提案

ちょうど社内で今期の具体的行動目標を決めており、「会社→顧客」のアプローチ方法案を募集していました。

そこでまず顧客の行動のあらゆる可能性を考えてみました。

募集の内容とはちょと外れるけれど、大切なことでは!?というものに気づき、考えをまとめて資料を作成しました。

会社にいる勤務時間で「考える時間」をとるのは、ただぼーっとしているだけの時間と思われてしまいそうで難しく、通勤中やさらに家でも考えていました。

運よくこの案が採用された!これは嬉しい。

指示された通りではなく、今会社にとって必要なものを人とは違う視点から考えることができた気がします。

④「レベルをそろえて考える」「データはとことん追いかける」で情報を鵜呑みにしない

2023年1月27日、首相の「育休中リスキリング」に関する発言が大ひんしゅくを買い、話題となりました。

最初にこの話題を知ったのがTwitterだったので、切り取られた記事と、多くの人のコメントを見ると、私も批判に同意!となりかけました。

が、自分のアタマで考えるチャンスだと思い全文を読みにいきました。

読みにいくまで「質問に対する回答」だったこと、「主体的に学び直しに取り組む方々をしっかりと後押し」という発言だったことは知らずに、批判の感情を持っていたことに気づきました。

私は育休中に資格を取得しているので、この制度があれば活用していたと思います。

周りでも何かしら勉強したり、コミュニティに参加している人は多いので、育休中に学びたい人は一定数いる。

ただ、まずは自分の体と子育てが第一であることと、

このような方針が出されると会社側や世間も、育休中に資格を取ることに期待をしてしまうだろうし、本人もプレッシャーに感じてしまう人もいるので、予算をかけるところは違うなーと思います。

私は家事が嫌いだから、1日6時間以上働けば家事(料理、掃除)しなくていい!帰宅後は子どもと一緒に遊んでいていい!と言われたら働くかな笑。

それは冗談として、子どもの預け先の有無が現実的には職場を離れる原因なので学童施設の充実であったり、会社側は週3出社で正社員、在宅などフレキシブルな働き方が今後は求められるのかと思います。

実践した感想、まとめ

1ヵ月毎日過ごしてみての変化をまとめると

<実践前>
・インプットしたことはすぐ忘れる。
・自分で考えるより頭の良い人の考えを聴いた方が早い。
・自分で考えるなんて時間の無駄。
・考えようと思っても、何を考えてよいかわからない。

↓
<実践後>
・自分の頭で考えると記憶に残る。
・自分の考えと他の人の相違点を知るのは楽しい。
・自分の頭で考えないインプットこそ時間の無駄。
・考えていると、一度考えたことと結びついて、また新しい考えが思いつく。(これが思考の棚!?)

実はこの書籍は過去に一度読んだのに、ほとんど覚えていませんでした・・・

1ヵ月かけて取り組んで、内容がアタマに入っているというだけでやってよかった!

本当はこんなことを考えました!とTwitterに書きたかったのですが・・・

特に「社会面」に関しては本当に知識も乏しく浅はかな考えで恥ずかしい。(弱小アカウントなのに反発も恐い・・)

でも巻末のちきりんさんの言葉に救われます。

自分の頭だけで考えていると、最初は泣きたくなるくらい幼稚な考えしか浮かんできません。ついつい答えを見たくなってしまいます。考えの深い人や博識な人が近くにいれば、すぐにその人の意見を聞きたくなってしまいます。でも、そこをグッとこらえて自分で考えるんです。

この「自分の頭で考える」という、非効率ではあるけれどもすばらしく楽しい思考の世界を多くの方に楽しんでいただきたいと思っているし、そしてそのために、この本が少しでも役に立てばと願っています。

自分のアタマで考えよう

考えるのは楽しいことなんだ。考えをTwitterでつぶやかなくても、手帳に書いて思考の棚に入れておくと、また似た事例に出逢ったときは1歩進んだ考えが浮かぶかも。

最後に私がこの本を読んで実践してみて考えたこと。

・自分のアタマで考えると、今生きている世界を自分ごととして捉えられる。周りに流されず、騙されず、人のせいにしたり、言い訳もしないで生きられる。つまり自分の人生にリーダーシップをとることができために必要なこと。

・子どもには「自分のアタマで考えられる」大人になってほしいので、自分も実践する。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

実践の様子はTwitterでもアウトプットしています。

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